陣場・庄司原古墳群は、赤城山南西麓の法華沢川に面した台地上に分布しています。土地改良事業に伴い、1号墳は現地保存、2・4号墳は移築され、現在横室古墳公園となっています。【アクセス】JR八木原駅から徒歩・自転車5.0km、駐車場有、見学自由(石室内立入不可) ★地図★
古墳名 墳形 規模 所在地 立地 出土品、備考 引用
上庄司原1号古墳(富士見村8号古墳) 円墳 径約14m、基壇面径約24m 横室 台地 横穴式石室、耳環、大刀、鉄鏃、馬具、人骨、歯、須恵器のはそう、甕、土師器の坏 現地案内板

周堀が巡る基壇面の上に築かれた墳丘。

南東向きに開口する横穴式石室。前庭が設けられている。入口は施錠。

羨道部。輝石安山岩の自然石乱石積両袖型横穴式石室。

望遠で奥壁を撮影。

(現地案内板より)
(現地案内板より) 上庄司原1号古墳上庄司原1号古墳は、陣場・庄司原古墳群の中で最も残存状況のよかった古墳であり、現在地にそのまま保存し、墳丘の復元などの若干の整備を行ったものです。 古墳は、法華沢川に望む台地の崖端に築かれた、径約14m(テラス状の基壇を含めると約24m)の円墳で、その周辺には一部分を除いて周堀が巡っています。墳丘の周囲には葺き石が積まれています。 石室は、赤城山の山石(輝石安山岩)を用いた自然石乱石積みの両袖型横穴式石室で、旧地表面を掘り込んで作られています。石室の前面には、墓道状の前庭が設けられており、墓前祭が行われたと思われます。 玄室の中からは耳環や大刀、鉄鏃、馬具等が出土し、人骨、歯も残っていました。(複数の遺体が埋葬されていたと思われます。)前庭とその周辺からは、須恵器のはそう、甕、土師器の坏等が出土しています。 整備は、後世の耕作などによって崩されていた墳丘に若干の盛土を行い、盗掘などによって抜き取られていた玄室と羨道部の天井石を補っただけで、多の部分はほとんど調査した時のままです。なお、周堀の部分には砂利を敷いて範囲を示しています。 平成4年3月 富士見村教育委員会
(撮影 2003/12)