南大塚古墳群は、入間川右岸台地上で関越自動車道川越IC周辺に分布しています。20基の古墳(前方後円墳2、上円下方墳1、円墳17)が確認されています。【アクセス】西武線南大塚駅から徒歩・自転車約1.6km、駐車場無し ★地図★
古墳名 墳形 規模 所在地 立地 出土品、備考 引用
山王塚古墳 上円下方墳 方形部約63m、高さ約1m、円形部径約47m、全高4.5m 大塚新田字山王前 台地、山林 現地説明会資料

2006年。南西から。低い方形部が見てとれる。円形部はこの奥の林の中。大型でしかも上円下方墳という珍しい墳形とみられているが、同じ墳形の熊谷市宮塚古墳が国指定なのとくらべ、扱いが非常に地味である。(この3枚の写真は2006年のもの。2013年に発掘調査が行われ現地説明会が開催された。)

南から。円形部は山王社となっている。

墳頂部。埋葬施設は未調査のようであるが盗掘跡が認められるとのこと。

平成24年度に墳丘墳形の確認調査が行われ25年3月に現地説明会が開催された。山王塚古墳は全国的に類例の少ない上円下方墳として市の指定を受けていたわけだが、今回の調査で墳形があらためて確認された。下方部の一辺は約63mあり、同じ上円下方墳である府中市熊野神社古墳の2倍近い規模。県内では熊谷市にもう1基(宮塚古墳)があるがこちらはまだ未調査。

南西から。なぜこの地に大規模な上円下方墳が築かれたのかその背景が気になるがその辺りはまだ不明のようだ。本墳の築造(7世紀後半)を最後にこの地では古墳は築造されなくなる。

北西から。上円部は径約43m。下方部もよく残っている。

南西側のトレンチ。下方部のコーナーが確認できた。

南から上円部。石室は緑泥片岩の横穴式石室と推定されるが今回は調査されなかった。

北から上円部

上円部裾の表土を剥いだところ。河原石と緑泥片岩が見られる。緑泥片岩は石室材の削りくずではないかと推定されている。河原石が葺石かどうかは不明とのこと。

本墳の西側近くにあった山王塚西古墳出土の土師器甕。今回の調査では出土品はほとんどなかったようだ。

2016年現地説明会の様子
(撮影 2016/03、2013/03、2006/10)
古墳を開拓した大沼田町の山を切り拓いた住宅地は気がふれる人が多く、車塚堀前方後円…