6月 192024
 

大鷲向山古墳群は、鳳凰ゴルフクラブ南の丘陵上に分布しています。向山古墳を核とする11基の古墳が確認されています。【アクセス】★地図★
古墳名  墳形 規模 所在地 立地 出土品・備考 引用
大鷲向山古墳(大鷲向山古墳群1号古墳、強戸村89号墳) 円墳 径30m、高さ3.5m 強戸 竪穴式石室、円筒埴輪、葺き石 太田市史、群馬県古墳総覧(*注 文献に誤記あり)

南西から遠景。丘陵の先端に築かれている。上毛古墳綜覧では120mの前方後円墳としているがどうやら円墳らしい。6世紀前半の築造と推定され、周辺の古墳群のさきがけ的存在と考えられる。

北東から。墳頂部には長辺210、短辺70、高さ50cmの竪穴式石室がある。

(撮影 2003/03)

*注 本古墳については「群馬県古墳総覧」「太田市史」ともに誤記があるので以下整理します。
結論から述べると「群馬県古墳総覧708」地点=強戸村87号墳=大鷲向山古墳群1号古墳=大鷲向山古墳(前方後円墳ではなく円墳 径30mの可能性が高い)、であると推察されます。

混乱の発端は太田市史の誤記で、それに気が付かず群馬県古墳総覧では「大鷲向山古墳群1号古墳」と「大鷲向山古墳」が別々の古墳として掲載されてしまったのだと思います。

上記は上毛古墳綜覧の抜粋です。強戸村87号墳が前方後円墳、89号墳が円墳とされています。

上記は群馬県古墳総覧の分布図です。「708」「126」が問題の古墳です。
群馬県古墳総覧によると
708大鷲向山古墳群1号古墳 前方後円 全長約100m (上毛古墳綜覧の強戸村87号に相当)
126上強戸古墳群大鷲向山古墳 円墳 直径30m(上毛古墳綜覧の強戸村89号に相当)
としています。

以下、太田市史原始古代からの抜粋

太田市史では測量調査などの結果から
大鷲向山古墳 円墳 径30m (強戸村89号)
としています。しかしこの古墳について市史では『「上毛古墳綜覧」ではこの古墳を全長120mの前方後円墳と解釈している』とあり明らかに本墳は強戸村89号ではなく87号墳の誤りです。(このミスが群馬県古墳総覧編さん時に影響を与えた可能性が高い)また市史の測量図から「708」の地点が市史で言うところのに大鷲向山古墳に該当することが見てとれます。

結論。
「708」地点=強戸村87号墳=大鷲向山古墳群1号古墳=大鷲向山古墳、であると推察されます。

上毛古墳綜覧(昭和13年)によれば、前方後円墳 全長396尺(約120m)
群馬県古墳総覧(文献は1971年の群馬県遺跡台帳)によれば、前方後円墳 全長約100m
太田市史(1996年)によれば、円墳 径30m 円筒埴輪・竪穴式石室(昭和50年実測) 6世紀前半

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